野球いきもの学④ トラの目
タイガースの袖章にある虎、
原画が球団には残されていて、
これは『タイガース・
ストーリートレジャーズ』
限定本の複製コレクション。
阪神電鉄事業課デザイン室の
早川源一さんが手掛けたもので、
基本的にこれを踏襲していて、
伝統球団の証でもある。
ただロゴデザインの管理継続は、
なかなか難しい。
伝統の虎でさえ変化がみられる。
戦前のものはシニールレターという
スタジャンのワッペンで使われた
技法で作られていた。
写真は甲子園歴史館展示の
1946年のグラウンドコート。
戦後の復活の虎の袖章。
実はながらくタイガースの虎は、
ビジターユニだけだったので、
甲子園では選手は虎マークを
付けていなかったのである。
ちょっと面長な虎。
1957年のグランドコート。
1954年のOSAKAの胸マークの
ビジユニの袖章の虎。
フェルト生地と刺繍の組み合わせ、
口と鼻の色は区別されていました。
球団旗や球団マークは右目だけど、
袖章となると左目を見せた虎マーク。
1961年からはヘタウマな虎。
目には金糸で刺繍された…
あえてのデフォルメかはギモン。
球団旗にもヘタウマ…失礼(汗)
デフォルメな虎が存在していたので、
意図したものだったのでしょう。
2006年になって
両目を開けた虎が登場、
5つの星は優勝の数とか…
2007年は創立70周年だったので、
なにかしらの変化を期待への
現れだったのかも知れません
2008年はTigersのレタリングも
オリジナルに戻り…
現在は片目の虎に戻っています。
実は真正面を向いた虎の
球団旗があったそうです。
オレンジの虎は、
デトロイト・タイガースに通ずる、
そんな風に思います。
阪神タイガースの創立は1935年、
その年のワールドシリーズは、
デトロイト・タイガースと
セントルイス・カージナルス。
工業都市であったデトロイトと
阪神工業地帯のロケーション、
ニックネームは電鉄社員による
公募で決まったのだという。