京祈りの地をあるく 東山五条・若宮八幡宮


京都の夏の風物詩でもある「陶器市」、
五條坂にある若宮八幡宮の陶器祭が
8月7日から10日まで行われます。



右相殿のこちらが陶祖神社
陶祖神の椎根津彦命を1949年に
合祀されたことから陶器神社
としても知られています。
椎根津彦命は神武東征の文官、
というのも武器を持って戦う
というっことではなく、
知略を発揮したと伝わります。
神武の宇陀での戦いで、
椎根津彦命は神器の土器を
造ったことで陶器の神
に。

こちらは京都や奈良の町屋、
中屋根によくおられる
鍾馗(しょうき)さま。
元は中国の民間伝承を
ルーツとする道教の神さま。

唐の玄宗皇帝が病の床につき、
夢中に現れる鬼に悩まされていた。
その夢の中で鬼を退治する者、
玄宗皇帝が正体を尋ねると…
「自分は終南県出身の鍾馗。
 官吏になるため科挙を
 受験したが落第し、
 そのことを恥じて自殺した。
 だが高祖皇帝が手厚く
 葬ってくれたので恩に
 報いるためにやってきた。」。

疱瘡除けとして江戸中期には、
顔を赤く塗った鍾馗もあったとか。
瓦からできている鍾馗
焼き物であることから、
京都市内唯一の鍾馗神社。
鍾馗祭りが行われます。

境内には神石がふたつ…
こちらは"蓬莱石"と呼ばれるもの。
足利尊氏の信仰があり、
病気平癒を祝して献じた
珍宝七種の一つと伝わるもの。
ただ長らく御本殿の片隅に
埋もれていたのですが、
御神託によって約650年ぶりに
見つけられてものと伝わります。
もう一つが本殿に向かって左、
ハートストーンと評判の石。
小さなハートの石が2つ…
美容・安産・縁結びの神として、
信仰を集めているとか。

本殿前には姿見の鏡台

絵馬はハート型

御祭神の一柱である神宮皇后は、
大変美しい神様とされ、
あやかれるよう御祈願された
美人御守、美の鏡御守、
美貌御守
などもあるとか…。
もとは八幡太郎の名で有名な
源義家の父 源頼義が
六条醒ヶ井の邸内に、
八幡の若宮として石清水八幡
勧請したのがはじまり。
ただ応仁の乱で社殿は荒廃すると、
その後は社地を転々と…
氏子地域がなくなってしまったとか。
源氏と天皇家に伝えられてきた社宝も、
いまは京都市に委託されているそうです。

六條八幡とも左女牛八幡とも…
境内の天満宮には撫で牛

特に四国の蜂須賀氏の信仰が
篤かったそうで"阿波天満宮"と
称されています。

"稲荷社"

朱塗り、檜皮葺も
修理されたという



秋葉社の賽銭入れは、
陶器のカエル🐸


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