1970EXPOユニコレ⑳ IBM館とコンピュータ利用


大阪中之島にある大阪市立科学館で、、
万博で夢見た サイエンス展」という
企画展があったのでみてきました。
特にサイエンス分野で紹介、
会期は4月6日まで。
コンピュータを テーマに、
EXPO70アイ・ビー・エム館で
使われた大型コンピュータの展示。

IBM館のユニフォームは、
赤色で決めていました。



1970年万博当時アメリカのIBM社は、
最大手の事務機メーカーでしたが、
コンピュータ開発では出違れていました
ただ1904年開発のコンピュータ
IBM System/360は、
科学計算にも商用計算にも使え、
機種が変わっても同じソフトが動く
という画期的な特徴
を持っていたのです。

展示されていたIBM System/360
Model 40コンピュータは、
京都コンピュータ学院 KCGの
コンピュータミュージアム所蔵のもの。
当時はレンタル契約で導入され、
終了後はIBMが引取が原則のため、
国内で唯一確認の貴重な機体です。

IBM System/360はアポロ計画にも使われ、
1970年ごろにはアメリカで
コンピューターシェア70%
圧倒的な存在になっていました。

こちらは万博より10年早い
1960年登場の国鉄のMARS
新幹線、東京五輪を支えた
日本が誇るシステムマルスは,
指定切符をすばやく
発行するためのシステム。
現在では窓口だけでなく、
券売機やインターネットでも
指定が取れるという

大阪市立科学館の所蔵として、
遺されています。

1974年から大阪市立電気科学館展示
コンビュータ教室にも使われた
富士通製のミニコンピュータ
"ACOM matell コンピュータ"。
電気科学館では展示だけでなく、
FORTRAN 言語でプログラムを書き、
実行するというコンピュータ教室も開催

映画を除いたすべてが
大型コンピューター 1 台を中心に、
IBM システムで操作制御。
観客はさまざまな端末装置を使って、
大型コンピューターと
交信できる仕組みになっていました。

"対話の広場"では、
生まれた年の歴史的事件や
どんな風俗で生活していたか、
人間の声を聞き分け、
人間の声と変わらない音声、
コンピューターとの対話
対話型 AI  サービスを先取り。

"アイデア・コーナー"では、
電子ペンを持って IBM2760/2740
という光学映像装置に向かい、
漫画のストーリーを選んだり、
旅行プランや服飾デザインなど
楽しんだそうです。
少年が胸に付けているのは、
迷子ワッペンです。

親子に切り分け持つ→
迷子になったらナンバー、
コンピューターで探し出す

というシステムでした。
絵柄が4種類あってかなりの好評で、
記念に持ち帰る人が多かったようで、
案内所での手渡しに変更になったとか。
角度で違って見える
"ステレオ印刷"は凸版印刷
実用新案だったそうです。

電子タイプライターでしょうか。

"アイ・ビー・エム劇場"では、
考える人間と三匹の鬼」が上映。
人類が難問を解決してきた歴史を
わかりやすく紹介したもので、
スクリーンは 1 面だが、
カラースライドを併映
した
新しい映写テクニックが使われた。

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