オンリーワンの仕立て『繕い裁つ人』

2月のファーストデイは
繕い裁つ人』を。
中谷美紀さんがショートヘア…
「継続」「頑固」「美」「優しさ」
変わることへは過去の固執か、
継続は力なり、本物は時代を超えて。
撮影は神戸、川西を中心に
オール兵庫ロケを敢行したけれども、
大震災から20年を迎えた
KOBEは軽やかに、
心の奥底にファッションを楽しむ
そんな楽しい作品に仕上がっていた。
中江演じる市江の店「南洋裁店」は、
兵庫県川西市の旧平賀邸
NHK連ドラ「マッサン」でも登場。

先代からの付き合いの唯一
市江の服を扱うのお店
雑貨店ナイーフ」は、
神戸市東灘区実在の雑貨店。

珈琲店サンパウロ」も実在だが、
劇中の市江の勝負スイーツ?
チーズケーキはサンパウロには無いらしい。
メリケンパーク大丸神戸店と、
神戸を知る人ならお馴染みの風景のなかで
展開する山の手の凛とした感じがココチヨイ。
衣装デザインを手がけたは、
伊藤佐智子さん。
“洋服と共にいきる”というテーマ、
中谷さんが言う
「過去の遺物となりつつ
 あるかもしれませんが、
 ものづくり大国日本の誇るべき職人の
 ひとりを演じられることに魅力を感じました」と。

「身なりは人となり」という言葉。
着飾るのではなく自分らしい出で立ち、
その人へのイメージはどんな格好だったか。
「人生を楽しむのと同じように、
 おしゃれも楽しんでほしいと」
      伊藤さんが願う。

洋服だけでなく自分の家に伝わるもの、
父のものであったり祖母のものであったり、
それが今を生きる自分につながる
「タイムマシン」なのかも知れません。
市江が手直ししたワンピース。
布を裁つ。そして繕う。
若い女性はミニが似合うので、
ゆきに合わせて大胆に裾をカット、
ゆきの母から受け継ぐワンピース。
着る人の性格にぴったり思えるフォルム。
まさにオンリーワンの仕立てが冴える瞬間。
そして仕立て直した
ブルーのワンピースを着た途端、
ゆきの表情に明るさがともされる
ゆきは 「2015年の顔」にも選ばれた
注目の杉咲花さん。
あのCook DoのCMで青椒肉絲を
がっつり食べてた子なのです。

お父さんが、レベッカやRED WARRIORSで
知られる木暮“shake”武彦さん。
そしてお母さんは歌手のチエ・カジウラさん。
軽やかな咲花さんはもっと輝くのだろな
「♫切手のないおくりもの」
平井堅ver.はエンドロールまで堪能しましょ。

「別れゆくあなたに この歌を届けよう
 寂しいときに歌ってほしい
 遠い空からこの歌を

 私からあなたへ この歌を届けよう
 広い世界にたった一人の
 私の好きなあなたへ


 私の好きなあなたへ」

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