なにわの杜めぐり 若宮八幡大神宮・城東区蒲生


大阪市城東区に「蒲生(がもう)
というところがありまして、
その蒲穂ゆかりの地にある
若宮八幡大神宮」が今回のお社。

「仁徳天皇」を祭神とする神社で、
創建年月は定かではありませんが、
昔から村内の小さな丘にあったそうで、
長い間崇敬を受けてきたお社があります。

いわゆる「がもよん」と呼ばれる
国道1号線の交差点に近いのですが、
細い行き止まりの道の奥に鎮座されています。

おそらく昭和の初期までは、
楠や榎などの大木がうっそうと繁って、
昼なお暗い感じであったそうです。
明治の初期までは楠の神木が残されていました。

社頭が西側に向いているの珍しく、
西向き八幡さん」と呼ばれているとか...

こちらは手水舎にある装飾彫刻たち。

そんなに古くはなさそうですが...
なかなか見応えがあります。

こちらは白鷺かな?

その中におられる恵比寿さま
なかなか絵になります(・ω・)v

境内に立つ「由緒之碑」
大坂夏の陣(冬の陣とする説もある)のとき
徳川方の佐竹義宣が境内に陣を張り、
戦勝祈願したという記録が『難波戦記』に残る。
鴫野、京橋口の戦い」に本陣を張ったとも。

天神さんのお社は見当たらないが、
撫で牛」も...

そしてお稲荷さんは「豊受稲荷大神

境内の奥手には「祖霊社」がありました。

こちらは参道の途中にある蒲生行者講」で、
町の守護神として祭られている「不動明王」。

大峰山上の行場へ向かう
いわゆる「講まいり」、
大峰山の麓・洞川の宿場の宿帳には、
元禄時代にその記録が残されているそうです。

弘法大師像」もあるので、
高野山や四国遍路へも
ここから旅だったのでしょう。
いずれも大正末期から昭和の初期に
建てられたのだそうです。

お火焚きも続けられているように見受けられ、
近在の人たちにより手厚くお奉りされています。

この近くのいわゆる古い旧家は老朽化により
長らく利用されていなかったのですが、
近年その持ち味を生かして改修、
新たな「にぎわい」スポットとして
生まれ変わりつつあります。
こちらが120年前の米蔵を活かした
イタリアンレストラン
2008年6月開業した人気のレストランです。
実は「がもよんにぎわいプレジェクト」の
お手伝いをしている「山口企画」というのは、
虎次郎の中高大のツレがやってまして、
ちょっと誇らしく思っておるのです。

江戸時代の中頃までは湿地帯、
旧大和川(寝屋川)と鯰江川の二つ川と、
古街道が東西に通じていたので、
農耕に適し、また水運が盛んで
庶民生業の地として繁栄していたところ。

古くは良質の蒲穂がよく採れたそうです。
蒲の花粉は生薬「蒲黄」(ほおう)と呼ばれ、
内服すると利尿作用、通経作用があり
名産品となっていたそうです。
がもう」の地名は蒲穂にちなんだとか...

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