東大寺ミュージアム 西大門に思いを馳せる
朱雀大路に次ぐ大路であった二条大路には、
かつては東大寺西大門というのがあって
威容を誇っていたのだそうです。
南大門級の規模での西大門は、
平城宮への東大寺の正門だったのですが、
戦国時代に大風で倒壊、
その扁額を南大門にほど近い
「東大寺ミュージアム」で見ることができました。
「東大寺ミュージアム」は
2011年10月10日にオープンした施設で、
もと東大寺学園があったところに建てられています。
額に刻まれてる「金光明四天王護国之寺」の字は
聖武天皇の筆によるもの伝わります。
東大寺の国分寺としての正式名称が刻まれている。
梵天・帝釈天・四天王・金剛力士の
八体の仏像が付けられていて、
その大きさから門の威容さが伝わります。
写真:「Lmaga.jp」より
ミュージアムの最大の見どころは、
修復中の法華堂からお引っ越ししてきている
本尊・国宝不空羂索(ふくうけんさく)観音像と、
日光、月光(がっこう)両菩薩像の3体。
織り上げの格天井や朱塗りの柱など、
法華堂の内陣がそのままに。。。
間口は実際の須弥壇と同じ幅なのだそうだ。
それと。。。
お気に入りの法華堂伝来の弥勒仏坐像。
「試みの大仏」も今はここに置かれている。
大仏の元になったとも伝わる仏像。
いつもながら、なんかホッとさせられる。