横浜・山手西洋館をあるく 横浜山手聖公会
かつては「イギリス寺」と呼ばれた「横浜山手聖公会」。
2005年1月に火災に遭ったそうだが
みごとに復興されていた。
中世ヨーロッパの城塞を思わせるフォルムは、
鉄筋コンクリート造りではあるが
外観に大谷石(おおやいし)が貼られていて、
山手のランドマークとして親しまれた建物。
前身の教会堂は日本近代建築の父とも言われた、
イギリス人 ジョサイア・コンドルの
手によるものだったが、
関東大震災によって倒壊焼失している。
その後1931年に
J.H.モーガンの設計で建てられたのだが、
1945年の空襲で屋根と内部を失う。
被災部分を修復して1947年に再生するのだが、
幾多の困難を経ても再生してきたのは、
多くの信仰者が祈りを捧げた証なのだろう。
中世イギリスのノルマン建築とゴシックが混在した
重厚感あふれる外観はまさにランドマークだ。
正面には平たい裾広がりの尖頭アーチである
「チューダーアーチ」が何層にも重ねられている。
庭側の壁面には三葉アーチ。
(クライストチャーチ)
建築年:1931年(昭和6)
構造:鉄筋コンクリート造り1階・一部2階建て、地下1階
設計:J.H.モーガン
所在地:横浜市中区山手町234
【横浜市認定歴史的建造物】
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