TARO100 鋼鉄の《黄金の顔》
20年間バラバラにされて、
《太陽の塔》の塔内で眠っていた
初代《黄金の顔》を観てきました。
こないだの日曜日に・・・
直径が10.6メートルあり、
鼻の高さは2.8メートルあるという。
169枚の鋼板で作られており、
金色は特殊フィルムで覆われています。
建築工事設計図には
「スコッチカルフィルム」とあり、
屋外看板などに使われる
塩化ビニル素材のもの。
日本武道館の「金色のタマネギ」こと
擬宝珠(ぎぼし)の金色にも
同じものが使われているらしく、
最近よく街で目にするラッピング車両は、
このフィルムが使われています。
「顔は宇宙であり、他であり、全体なのだ。
そのど真ん中に目がある。(中略)
それは宇宙と一体の交流の穴。
たとえ土で作らていようが金属だろうが、
生きた、ナマの穴なのである。
世界中の美のあらゆる層に、
何とさまざまの顔があり、
また眼があるのだろう、
まん丸い眼、とがったの、凹んだ穴ぼこ、
あらゆる眼がにらみ、挑みあい、
絶対を確かあう。
一つの宇宙の中に、また、無限大の顔、
そして目玉が光っている。
言いようのない実在感をもって。」
(岡本太郎 著『美の世界旅行』新潮社 1982年)
未来の顔のくりぬかれた眼は、
人間の未来への入り口として光を放ち、
宇宙ともつながろうとしていたのだろう
と思います。
初代目玉の強力な電球がこれ・・・
3.5キロワットの
キセノン・ショートアークライト
というヤツ。
EXPO CAFE の壁をかざった
イラストたちもずらりと華を添えていました。
ユカリ・デ・モード さんの
『EXPO'70 GIRLS
UNIFORM COLLECTION』
内橋未央 さんの
「time travel at EXPO CAFE」