明治のたてものレポ4 あざみのロゼット
明治村の移築建造物第1号 は、 札幌市大通りに建てられていた 「札幌電話交換局」 。 実は明治村への移築がなければ、 この建物は養豚場に 払い下げらるところだったそうです。 東京―横浜間に市外の電話交換が はじまったのは明治23年。 大阪と東京の電話通信は 明治32年 のこと。 明治31年 の建築ですから、 新天地開拓の意味もあって 北海道では大阪より早く「もしもし」 ってことに。 外壁は 定山渓 (じょうざんけい)で採掘された 「 札幌軟石 」 が使われています。 「札幌軟石」は凝灰岩の石材のことで、 柔らかいため切り出しやすく軽く保温性も良く、 コンクリートブロックが登場するまで とても重宝されたそうです。 建物の一階から二階にかけてリボンが かけられたような 文様=ロゼッタ が見られます。 葉アザミ=アカンサス の文様は、 古代ギリシア装飾の代表的なもので、 人間が憧憬と祈りをこめて、 植物の生命の展開に潜む活力を 求めたものと言われます。 この建物の意匠には 新天地開拓の希望や意気込みが こめられているように思います。 滋味なフォルムではあるけれど 印象的な佇まいをみせていました。