東ひろしま 西條酒水めぐり④ 冥加の水
西条酒の中で最も古い歴史をもつ
白牡丹酒造を支える仕込み水は、
西條ののなかでも2つの井戸があって、
銘柄により使い分けてられています。
その一つが「冥加(みょうが)の水」。
西條が四日市と呼ばれいていた頃から、
旅人の渇いた喉を潤していたそうです。
「目に見えない神仏のお助けを
戴くことができる」水は、
旅の疲れを癒やす存在だったのでしょう。
いまも一部が現存していて、
石組となまこ壁が
当時を偲ばせていました。
古書によると…
関ヶ原の戦いに敗れた
島左近勝猛の次男である
彦太郎忠正が西走し、
安芸国 西條に足を止め、
忠正の孫、六郎兵衛晴正が
延宝3年(1675)に創業したとか。