大大阪をあるく3 高麗橋野村ビルディング
京阪北浜駅から堺筋を少し南下すると、
「高麗橋野村ビルディング」が姿を見せる。
1927年の竣工の安井武雄 氏の代表作だ。
入り口の三日月型の装飾は、
門松のようにも見えるとも評される。
テラコッタが使われている。
土のような色合いの壁、
なめらかな縦長窓の連続するデザイン。
奥行きが浅いにもかかわらず
強いインパクトを与える。
タイルで覆いつくされたビルそのものが、
素焼きの巨大モニュメントのようだ。
「高麗橋野村ビルディング」
建築年:1927年(昭和2)
鉄筋コンクリート造6階建
地下1階(戦後7階に増築)
設計:安井武雄建築事務所